『災害・復興と資料』第15号

投稿者: | 2023年3月30日

このたび新潟大学災害・復興科学研究所社会安全システム研究部門より、『災害・復興と資料』第15号が刊行されました。
以下のような論文を掲載しています(敬称略)

原田和彦「仁和4年(888)・信濃の洪水についての覚書」
西山昭仁・原田智也「976年天延京都・近江の地震における被害状況と地震後」
片切昭彦「中世関東の災害記録としての年代記―『年代記配合抄』『赤城神社年代記』―」
松岡祐也「『当代記』の災害記述と典拠史料の考察―天正~慶長期の浅間山噴火を中心に―」
原田和彦「渡辺敏と善光寺地震研究」
谷口央「安政東海・南海地震における甲府城下の地震被害―被害建物数と被害人員数の実態把握を目指して―」
原直史「大名留守居廻状と災害情報の共有―文政11年三条地震を中心に―」

第9回全国史料ネット研究交流集会in宮崎参加報告

投稿者: | 2023年2月9日

皆様 事務局の原です。

ご報告が遅くなりましたが、去る1月28・29日に宮崎市で開催された第9回全国史料ネット研究交流集会に、新潟史料ネットから出席し、ポスター発表をしたほか、両日にわたるシンポジウムに参加してまいりました。

限界集落などが問題になる中で、無人となった神社の崩壊により発見された史料類をレスキューした事例からは、当会が一昨年行った雪害による崩壊空き家のレスキューを思い合わせ、他人事ではないことを実感しました。

またコロナ禍のなかで積極的に活動している地域の事例をみて、新潟ネットもそろそろ工夫をしつつ活動の再開を目指す時期だとの思いを強くしました。

昨年8月の豪雨に対する機動的対応について、山形ネットの活動に比して、もう少しなんとかならなかったかと反省もしました。

3年ぶりの対面開催で懐かしい顔にも出会い、久しぶりの交流ができました。

以上、遅ればせながらご報告いたします。

第9回全国史料ネット研究交流集会のお知らせ

投稿者: | 2023年1月6日

来る1月28日、29日の二日間、宮﨑市内において、第9回目の全国史料ネット研究交流集会が開催されます。新潟ネットも後援し、原が参加してポスター発表を行います。ネット参加も可能ですので是非ご検討ください。下記チラシをクリックすると詳細を記したpdfファイルがダウンロードできます。

または史料ネットによるこちらのページをご参照ください。

8月3日・4日の豪雨により被災された方へ

投稿者: | 2022年8月5日

2022年8月3日4日にわたり新潟県・山形県・福島県で降り続いた豪雨により被災された方々に心からお見舞いを申し上げると共に、災害対応にあたられている方々に敬意を表します。

新潟県内では村上市、関川村、胎内市を中心に、浸水や土砂崩れなど大きな災害が複数生じていると報道されています。

この事態にあたり、新潟史料ネットでは下記の通りのメッセージを出しました。歴史資料の保全は、地域社会の復興にとって大きな心のよりどころとなります。どうかご一読くださいますよう、お願い申し上げます。

山古志で救済した民具の展示

投稿者: | 2021年10月19日

新潟大学旭町学術資料展示館では、「蘇る山古志の民具」展が10月24日まで開かれています。2004年の新潟県中越地震に際し、新潟史料ネットの手で保全され、新潟大学の学生の手で15年かけて整理が続けられてきました。

地元の新聞、「新潟日報」にも記事が載せられています。ご案内が遅れ大変に申し訳ありませんでしたが、是非御覧ください。
山古志の暮らし支えた民具 一堂に

第9回歴史地震史料研究会

投稿者: | 2021年9月27日

来る11月14日(日)に第9回の歴史地震史料研究会が開催されます。今年もZoom形式のオンラインで開催されます。下記画像をクリックするとチラシのpdfがダウンロードできますので、チラシの記載に従ってお申し込みください。

緊急保全活動のご報告

投稿者: | 2021年5月11日

当新潟歴史資料救済ネットワークは、去る5/1(土)に上越市頸城区の個人宅において、緊急の保全活動を行いました。これは数年来越佐歴史資料調査会が調査対象としていた旧家ですが、この冬の大雪で建物に大きな被害を受けたことから、同会より当ネットに依頼があったものです。

コロナ禍に鑑み、また諸般の事情から大型連休中に実施する必要がある緊急案件であったため、新潟県内在住で、乗りあわせをせずに現場に到着できる方に限りMLで募集をしました。結果、越佐歴史資料調査会の世話人メンバー9名にあわせて、新潟大学関係者3名、長岡市立中央図書館文書資料室1名、新潟県立歴史博物館1名の14人による作業となりました。

当日は最後の保管施設への運び入れの段階で雨に降られてしまいましたが、それまでは概ね順調で、1トン車約三台分の史料を蔵から運び出すことが出来ました。蔵の破損はあまり大きくないのですが、今回保全した史料には湿気を含んだものもみられ、この段階で運び出せて良かったと考えております。

今後の史料の扱い等は、越佐歴史資料調査会と連携して進めていくことになります。以上、遅くなりましたがご報告でした。