再度のお願いー歴史資料を処分しないでくださいー

投稿者: | 2024年2月9日

1/1に発生した能登半島地震により被災されたすべての皆様にお見舞い申し上げます。

震災発生からひと月余りを過ぎ、復興という声が聞こえてくるようになりました。新潟県内で最も被害が大きかった新潟市西区でも、罹災証明書が必至の勢いで発行されており、まだまだとはいえ、家屋の片付け・撤去・修復などに向けた動きが進んでいくと思われます。西区の災害ボランティアも、これからは週末に集中して家財運び出しなどに従事すると聞き及んでいます。

この三連休で片付け等が進められると思います。そのような作業に際し、下記のような歴史資料、また、家の大事な記憶となる写真・アルバム等の廃棄にあたっては、慎重な判断をお願いします。泥水で汚れた写真も、洗浄で綺麗にすることが出来ます。「あのとき捨てていなかったら」という声は、これまでの大災害で繰り返し聞こえてきた声です。よろしくお願い申し上げます。歴史資料を処分ぃなぃでくださぃ

歴史資料を処分しないで下さい(word)

歴史資料を処分しないで下さい(pdf)

第10回全国史料ネット研究交流集会のお知らせ

投稿者: | 2024年1月18日

全国各地で文化財保全活動に取り組んでいる史料ネットの交流集会が、今年は2月17日(土)・18日(日)の両日、東京の一橋大学を会場として開催されます。興味のある方は、下記サイトをご覧下さい。

第10回全国史料ネット研究交流集会in首都圏のお知らせ

第10回全国史料ネット研究交流集会

復旧ボランティアの皆様へ

投稿者: | 2024年1月5日

1/6~1/8に新潟市西区で、土砂除去。荷物運び出し等のボランティアが募集される等の報に接しました。ボランティア活動に際しては、ぜひ下記のような歴史資料、また、家の大事な記憶となる写真・アルバム等の廃棄にあたっては、慎重な判断をお願いします。泥水で汚れた写真も、洗浄で綺麗にすることが出来ます。「あのとき捨てていなかったら」という声は、これまでの大災害で繰り返し聞こえてきた声です。よろしくお願い申し上げます。

【1/8追記】新潟市西区のポランティア活動については、1/9は休止、1/10から再開とのことです。災害ゴミの受け入れも始まっており、室内片付けのお手伝いをなさる機会も増えるかと存じます。お願いばかりで恐縮ですが、ご留意いただけましたら幸いです。

歴史資料を処分ぃなぃでくださぃ

歴史資料を処分しないで下さい(word)

歴史資料を処分しないで下さい(pdf)

2024年1月1日能登半島地震で被災された皆様へ

投稿者: | 2024年1月2日

1月1日に発生した能登半島地震では新潟県内でも、液状化や土砂崩れ、家屋損壊など多くの災害の発生が報道されております。災害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げます。

当ネットは、新潟県中越大地震をきっかけに結成された、博物館・文書館職員、文化財保存専門家、大学・高校等教員、一般市民のボランティア組織です。歴史資料を災害から護るために、この20年間活動してまいりました。

被災をした方々におかれましては、生活の再建がもちろん第一ですが、次に家と地域をめぐる史料などが、復興に際して心の支えとなってきたことは、阪神・淡路大震災以来の、多くの実践により証明されています。

■ 雨や泥水にぬれた古い書き付け(和紙に筆で書いたもの)、希少な古書、家族の歴史を伝える写真などは、復元できる可能性があります。是非ご相談下さい。

■ 災害復旧ボランティアで現地の片付けをなさっている方は、上記のような物を見つけたらすぐ廃棄せずに、所蔵者の方と相談して対処してください。

■ 相談先は最寄りの市町村の教育委員会、文化財課などがベストですが、役場の職員も復旧作業で手一杯なことがあります。その場合ぜひ私たち文化財保全ボランティアにご連絡ください。
  当会の場合 → hara@human.niigata-u.ac.jp

■ 自分で出来る応急処置の方法もあります。廃棄する前に是非ご検討ください。下記リンク先を是非ご覧ください。
http://siryo-net.jp/資料の修復方法/

富山県・石川県・福井県等で被災された方にも、必要であれば全国の仲間と共に広域支援の検討をしてまいリます。この情報を目にされた方は、お伝えくださると幸いです。

歴史資料を処分ぃなぃでくださぃ

2023年9月の台風災害について

投稿者: | 2023年9月20日

9月上旬に日本列島を襲った台風13号による豪雨・強風により、千葉県、茨城県、福島県などで大きな被害が出ています。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

新潟歴史資料救済ネットワークでは、県内の災害はもちろん、他県史料ネット等と連携して、これまでも広域支援を実施して参りました。すでに被災地で活動中の各史料ネットと連絡を取り、情報交換をしながら、広域支援のあり方をを模索中です。

つきましては、以下の情報を、被災地で復興に励んでいる皆様に、是非お伝え下さい。生活の再建がもちろん第一ですが、次に家と地域をめぐる史料などが、復興に際して心の支えとなってきたことは、阪神・淡路大震災以来の、多くの実践により証明されています。

■ 雨や泥水にぬれた古い書き付け(和紙に筆で書いたもの)、希少な古書、家族の歴史を伝える写真などは、復元できる可能性があります。是非ご相談下さい。

■ 災害復旧ボランティアで現地の片付けをなさっている方は、上記のような物を見つけたらすぐ廃棄せずに、所蔵者の方と相談して対処してください。

■ 相談先は最寄りの市町村の教育委員会、文化財課などがベストですが、役場の職員も復旧作業で手一杯なことがあります。その場合ぜひ私たち文化財保全ボランティアにご連絡ください。
  当会の場合 → hara@human.niigata-u.ac.jp

■ 自分で出来る応急処置の方法もあります。廃棄する前に是非ご検討ください。下記リンク先を是非ご覧ください。
http://siryo-net.jp/資料の修復方法/

雲洞庵被災史料の整理作業について

投稿者: | 2023年9月20日

先週9/13水曜日、新潟県立歴史博物館にて、雲洞庵の被災史料の整理ボランティアを行いました。今回は少人数での作業となるため、新潟大学学生と長岡市古文書ボランティアの皆様だけにご案内をいたしました。事後の報告となり申し訳ございません。

当日は新潟大学教員2人、学生9人、長岡市歴史文書館2名に県博学芸員さんとで、5000点弱に及ぶ史料を、整序して箱詰めいたしました。2011年の新潟県福島県豪雨での被災から12年、途中コロナによる3年間の休止がありましたが、1000点弱の目録作成が出来ていたと思います。今年より駒澤大学での調査が開始されることから、不十分な形での引渡になり残念ですが、ある程度の貢献は出来たかと思います。

なお未だ汚臭が取れない史料も複数ありました。水損史料の処理方法については各地で実践が積み重ねられていますが、さらに勉強をする必要を実感いたしました。
作業風景

2023年7月の豪雨災害について

投稿者: | 2023年7月19日

7月上旬より続く、梅雨前線の活発化による豪雨のため、福岡県、山口県、富山県、秋田県、青森県などで大きな被害が出ています。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

新潟県内でも、本日より大気が不安定となり、大雨が予想されています。今後土砂崩れや浸水などの災害が起きる可能性もあります、

新潟歴史資料救済ネットワークでは、県内の災害はもちろん、他県史料ネット等と連携して、広域支援をして参る所存です。

■ 雨や泥水にぬれた古い書き付け(和紙に筆で書いたもの)、希少な古書、家族の歴史を伝える写真などは、復元できる可能性があります。是非ご相談下さい。

■ 災害復旧ボランティアで現地の片付けをなさっている方は、上記のような物を見つけたらすぐ廃棄せずに、所蔵者の方と相談して対処してください。

■ 相談先は最寄りの市町村の教育委員会、文化財課などがベストですが、役場の職員も復旧作業で手一杯なことがあります。その場合ぜひ私たち文化財保全ボランティアにご連絡ください。
  当会の場合 → hara@human.niigata-u.ac.jp

■ 自分で出来る応急処置の方法もあります。廃棄する前に是非ご検討ください。下記リンク先を是非ご覧ください。
http://siryo-net.jp/資料の修復方法/

2023年6月の豪雨災害について

投稿者: | 2023年6月3日

この度の豪雨災害に際して被災された方々にお見舞い申し上げます。

新潟県内では大きな災害の情報を現在のところ得ていません。新潟歴史資料救済ネットワークでは、他県史料ネット等と連携して、広域支援をして参る所存です。

水に濡れた紙の資料、写真等は復活させることができます。廃棄する前に是非ご検討ください。下記リンク先を是非ご覧ください。
http://siryo-net.jp/資料の修復方法/

『災害・復興と資料』第15号

投稿者: | 2023年3月30日

このたび新潟大学災害・復興科学研究所社会安全システム研究部門より、『災害・復興と資料』第15号が刊行されました。
以下のような論文を掲載しています(敬称略)

原田和彦「仁和4年(888)・信濃の洪水についての覚書」
西山昭仁・原田智也「976年天延京都・近江の地震における被害状況と地震後」
片切昭彦「中世関東の災害記録としての年代記―『年代記配合抄』『赤城神社年代記』―」
松岡祐也「『当代記』の災害記述と典拠史料の考察―天正~慶長期の浅間山噴火を中心に―」
原田和彦「渡辺敏と善光寺地震研究」
谷口央「安政東海・南海地震における甲府城下の地震被害―被害建物数と被害人員数の実態把握を目指して―」
原直史「大名留守居廻状と災害情報の共有―文政11年三条地震を中心に―」