投稿者: | 2019年9月4日

長岡市山古志地域での資料整理・保全作業を9月14日(土)に行います。活動の詳細が下記のとおり決まりましたので、参加受け付けを開始します。ぜひご参加ください。

集合日時・場所
2019年9月14日(土)10時30分 旧種苧原小学校(山古志公民館種苧原分館)集合
新潟大学出発班は、8時30分に新潟大学附属図書館前集合・出発(長岡市送迎バスを利用)
終了予定時間 15時30分(予定)、新潟大学附属図書館前帰着17時(予定)

周りの方へのお声がけよろしくお願いします。特に文書館職員・博物館学芸員・歴史研究者の方々へ。参加できる方は、集合場所(新潟大学発のバス利用、もしくは現地集合)の連絡をお願いします。

長岡市山古志地域に保管する歴史資料の保全作業
1.期日 2019年9月14日(土)
2.場所 旧種苧原小学校(山古志公民館種苧原分館)(長岡市山古志種苧原2603)
3.作業内容 歴史資料の整理・保全作業等
※校舎内で作業を行うため内履きを持参してください。
4.募集人員
・新潟大学附属図書館前出発バス利用者(バス定員) 30人
・現地集合 15人
5.日程(予定)
8:30 新潟大学附属図書館前 集合・出発
10:30 旧種苧原小学校(山古志公民館種苧原分館)集合・到着
10:30-12:00 資料整理・保全作業
12:00-13:30 昼食休憩(あまやち会館の特製弁当)
※新潟歴史資料救済ネットワーク会合開催
13:30-15:30 資料整理・保全作業、旧種苧原小学校保管資料の閲覧
現地巡見(木籠メモリアルパーク、やまこし復興交流館「おらたる」等)
15:30 解散(「おらたる」出発)
17:00 新潟大学附属図書館着(予定)

参加登録、お問い合わせは事務局中村(nakamura.moto■human.niigata-u.ac.jp ■を@に変えてください)まで。

村上市旧山北町地域の現況について

投稿者: | 2019年6月26日

6月25日、新潟史料ネットではこのたびの地震で震度6強を記録した村上市のうち旧山北町地域を対象に、概要把握調査を行いました。参加者は新潟大学フェロー矢田俊文さんと私原の二名です。今回は地震後間もないということもあり、文化財・歴史資料の保管状況まで踏み込まず、外部から観察できる概要の調査のみを行いました。

以下、現況の要点です。

・被害が大きいのは大字府屋一帯で屋根のブルーシートなども府屋には多く見られました。しかし一方で、他の大字ではブルーシートなどはほとんど見られない。例えば府屋の隣の堀之内集落でわずかに一件のみ、という形でした。

・国登録有形文化財の旧板垣工務店温出保養所(現豪農の館郷思館)は、外部の損傷はみられませんでした。温出集落の方にうかがったところ、その方の家は壁板に少し損傷があっただけで屋根などはまったく大丈夫だったとのこと。とりわけ、1964年の新潟地震の時は時計や土壁が落ちて大変だったが、それに比べると今回はましであった。との話が興味深いものでした。府屋と温出は2kmほどしかはなれておらず、被害の局地集中が見られることがわかります。

・昼食時によった山形県鼠ヶ関のA飲食店では、室内装飾のほとんどが落ち、割れたりして半分になってしまったとのこと。ただし建物や屋根の損傷はなし。

・地主の館として知られる北黒井集落のS家住宅も外部からみた限りの損傷なし。ご当主(不在・集落の他の方からの情報)も大丈夫だと語っておられた由。

・典型的な文化財の損傷例として府屋高岩寺脇の西国三十三観音(昭和初年制作のもの)の例を掲載します。台座ごと斜めに廻り、一部は台座から落ちているのがわかります。破損は幸い少ないようです。

・国道345号添いの海岸集落は、いずれも目につくような大きな損傷はみられない。

以上です。今後文化財所蔵施設、寺社、個人宅などへの聞き取りが考えられますが、そもそもが過疎地域のため、地震の影響より例えば、『山北町史』に掲載されていた史料がすでに処分されていたなどの例も多く出てきそうです。ネットの力量を勘案しつつ慎重に対応することとします。

雨への対策について

投稿者: | 2019年6月20日

新潟県内梅雨に入ってます。一昨日の地震で土蔵、主屋などの屋根瓦がずれ、雨漏りがするなどのお宅もあるかと思います。

生活部分の対策が第一ですが、代々伝わった古い書き付けや道具などがある場合、シートをかぶせるなど雨対策をしていただけると、その後の処置が楽になります。

なお友好団体である宮城資料ネットが作成した、ご家庭でできる応急処置のページへのリンクを貼っておきますので、ご参照ください。

被災した歴史資料・文化財の応急処置などへのお願い

6月18日の地震で被災された皆様へ

投稿者: | 2019年6月19日

6月18日晩、新潟県村上市で震度6強を記録する大きな地震がありました。報道では新潟県・山形県を中心にいくつかの被害が出ているとのことです。被害を受けた方には心からお見舞い申し上げます。

当新潟歴史資料救済ネットワークは、災害等で被災した、保管が難しくなったなどの歴史資料を、救済するお手伝いをするボランティアのグループです。

紙に書いた古い記録、古い道具などが、この震災で保管が困難になった等のことがございましたら、ご相談に乗りますので下記メールアドレスまでご連絡ください。

nrescue@s1006.xrea.com

お急ぎの場合右の携帯電話でも結構です 090-7824-6339 (原)

お気軽にご相談ください。

雲洞庵史料調査について

投稿者: | 2019年6月19日

6月1日、新潟史料ネットでは、新潟県立博物館、および長岡市立中央図書館古文書資料室古文書ボランティアと共同で、土砂災害で被災し新潟県立歴史博物館に保管されている史料の整理作業を行いました。

今回は天候も良かったため、戸外でのクリーニング作業も行いましたが、汚泥をかぶり発酵した史料の臭気はなかなか抜けず、課題を感じさせます。

今回も少人数での作業で、まだまだ先が続きますが、根気よく続けていこうと考えています。

矢田俊文先生最終講義懇親会のお知らせ

投稿者: | 2019年2月23日

過日おしらせした矢田俊文教授最終講義の後、下記の要領で懇親会を開催いたします。

日時:2019年3月21日(木・祝)18:00~
会場:新潟大学五十嵐キャンパス生協第二学生食堂
会費:5000円程度を予定

懇親会にご参加頂ける方は、お手数ですが3月15日(金)までに下記のアドレスまでご連絡を頂けますようお願いいたしま。
prof.yata.kougi@gmail.com

矢田俊文先生最終講義のお知らせ

投稿者: | 2019年2月5日

当新潟史料ネットでも中心的に活動してこられた矢田俊文新潟大学教授の、定年退職に伴う最終講義の詳細が下記のとおり確定しました。敢えて地震の話でないところがミソですが、地震の話もきっと入ると思います。事前登録等不要ですので、ぜひお運びください。

3月21日(木・祝)15:00~16:30
新潟大学五十嵐キャンパス総合教育研究棟E260講義室
リンク先地図のS10の建物です
演題「日本中世戦国期研究と史料」

懇親会については別途お知らせします

第5回全国史料ネット研究交流集会

投稿者: | 2018年11月21日

さる11月17日~18日、全国史料ネット研究交流集会が、新潟大学中央図書館ライブラリーホールにおいて開催されました。初日はあいにくの雨も降りましたが、2日目はこの時期の新潟に珍しい快晴で、全国からおいでいただいた100名以上の方々を、おもてなしすることが出来ました。

二日間にわたり、下記の団体が発表をする充実したものとなりました。

〈口頭発表〉
新潟県立歴史博物館
長岡市立中央図書館文書資料室
岡山史料ネット
愛媛資料ネット
広島歴史資料ネットワーク
茨城文化財・歴史資料救済・保存ネットワーク
NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク
鹿児島歴史資料防災ネットワーク
宮﨑歴史資料ネットワーク
神奈川歴史資料保全ネットワーク

〈ポスター発表〉
人間文化研究機構
国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センター
ふくしま歴史資料保全ネットワーク
歴史資料保全ネットわかやま
歴史資料ネットワーク
千葉歴史・自然資料救済ネットワーク
熊本被災史料レスキューネットワーク
鹿児島歴史資料防災ネットワーク
愛媛資料ネット
歴史資料保全ネットワーク・徳島
被災建物・史料救援ネット
中越防災安全推進機構
十日町市文化財課

夜の懇親会も大いに盛り上がりましたが、18日の朝には私(原)が急遽提案をし、懇親会後に急ごしらえの資料作りをしてセッション開始前の朝の巡見を行うことが出来ました。

砂丘にふさがれて湛水しやすい越後平野の地形的概要をご説明したあと、水害の克服の痕跡、もまた水害そのものの痕跡として、新川・西川の立体交差と、槇尾宝光院の横田切(1896年の信濃川大水害)の浸水高標などをみて歩きました。

今年の夏はいうまでもなく西日本の大水害が印象的な災害となり、発表でもこれにとりくんだ岡山・広島・愛媛などのネットのまだ生々しい体験談が印象的だったのですが、それとあわせて数百年をかけた水害との闘いの跡をみていただくことができ、タイムリーであったのではないかと思います。

さて、新潟史料ネットも2004年の中越地震以来その後の各災害での被災史料も含めてレスキュー活動に取り組んできたわけですが、いつまた新潟県内で大きな災害が起きるかわからない(実際にこの夏は農地などには台風被害もありました)ことを考えると、「予防ネット」的活動を少しずつまた取り入れていくべき時期なのではないか。個人的にはそのような思いを強くした2日間でした。

 

第5回全国史料ネット研究交流集会のチラシについて

投稿者: | 2018年11月6日

11月17・18日に新潟大学で開催される全国史料ネット研究交流集会も、2週間後に迫ってまいりました。

今回は、時間スケジュールなども掲載されたチラシを掲載いたします。下記画像をクリックしていただくと、タイムテーブルが入った裏面を含むpdfデータをダウンロードすることが出来ます。是非ご一覧いただき、またまわりの方にもお薦めください。